グリーン・モチーフ・Ib
マイクロ波のグリーンパワーが新しい化学合成の未来を開く
「グリーン・モチーフ・Ib」は、従来のグリーン・モチーフ・I をよりコンパクトに、より使い易く改良を加えた21世紀のマイクロ波有機化学反応実験装置です。
特徴
シングルモード導波管を採用し、反応部への均一で効率的なマイクロ波の照射が可能です。
- マイクロ波パワーを30Wから最大300Wまで自由に設定可能。デジタルメーターでより見易く、目的に合せた出力設定ができます。
- 反応温度測定用熱電対とデジタル温度調節器で室温から300℃まで任意の温度で調節が可能。タイマーで反応時間の設定もできます。
- 出力モニター端子を標準装備し、マイクロ波の出力状況を記録計などで確認が出来ます。
- 反応部分を交換することで試験管のほかにフラスコ(還流器付)の使用や連続反応実験に対応できます。
- 操作パネルを前面に集中し、使い易さを追求した左右対称型デザイン。AC100V電源で設置場所を選びません。
- 反応部前後に観察用窓を設置。本体に取付けたLEDランプで内部の反応状態が見易くなりました。
- 反応部下部に攪拌用スターラーの設置空間を設けました。
標準仕様(試験管用導波管付き)
| 発振周波数 | 2450MHz±30MHz | |
| 出力 | 30〜300W | |
| 入力 | AC100V | |
| 反応容器 | ガラス試験管(18φ×180L) | |
| サイズ | 550mmW×496mmD×320mmH | |
| 重量 | 約20kg | |
| 冷却方式 | 強制空冷 |
代表的な有機化学溶媒の昇温特性
図1に脱イオン水、ジメチルアセトアミド、エチレングリコールの昇温曲線を示します。マイクロ波出力設定300W、昇熱上限温度設定はそれぞれの沸点もしくは沸点近くの温度とし、ガラス試験管を使い10ccの溶媒を使用しました。
図2にジメチルアセトアミドの場合の昇熱温度上限での温度制御状態を示します。マイクロ波出力設定300W、昇熱温度上限設定150℃、ガラス試験管を使用し溶媒量は10cc、測定は5秒間隔で300秒間です。溶媒温度は150〜155℃の範囲に制御されています。
反比例グラフ
【図1】グリーン・モチーフ・Ibによる溶媒昇温曲線
【図2】グリーン・モチーフ・Ibでのジメチルアセトアミドの昇熱上限温度制御状況

オプション
グリーン・モチーフ・Ibは、豊富なオプションを準備し、マイクロ波化学反応実験をサポートします。
三口フラスコ反応用導波管

還流を要する反応、不活性ガス内反応、滴下反応などに対応する為、三口フラスコ(50cc)の反応容器対応導波管を用意しております。
モニタプログラム

お手持ちのパソコンに専用ソフト(IDXGMIB)をインストールし、本体とケーブル(USB)で接続することで、溶媒温度のモニタリングや取込みデータ(CSV形式)の加工が可能です。注:本体購入後に専用ソフトウェアをお求めいただいた場合は、装置内に通信回路の追加工事が必要となります。
その他のオプション
- 簡易型マイクロ波漏洩検知器
- 連続反応用導波管
- マグネチックスターラー
- 二口試験管(マイクロ波漏洩防止用キャップ付)
- 小型試験管用ホルダー
- 200ccフラスコ用試験管
ご使用にあたっての注意
- グリーンモチーフはマイクロ波による有機化学反応実験を目的とした装置であり、その考えに基づいて使用温度は300℃以下としております。この装置でどのような実験を行うかは実験される方のご判断によるものとなります。反応の種類によっては反応熱による熱暴走、突沸等に注意を要するとの報告があり、実験をされる方はこのような知見を踏まえて実験時の安全を確保していただくようご注意願います。
- 電磁波利用装置のため健康管理上及び通信障害防止上電磁波漏洩防止にご注意願います。グリーンモチーフは装置を正常に維持し、試験管もしくはフラスコ設置部上部のマイクロ波漏洩防止キャップを正しくご利用いただければ電磁波の漏れはない構造になっております。簡易型マイクロ波漏洩検知器(オプション)を常備して適時に電磁波の漏れがないか確認することをお薦めします。
- グリーモチーフは総務省総合通信局が定めるところの高周波利用設備に該当し、高周波利用設備許可申請が必要です。ご購入いただいた方にて最寄の地方総合通信局へ申請手続きをしていただくようお願いします。弊社にて申請に必要な書類、図面等を用意しておりますのでお問合せください。
申請手続きの詳細は総務省ホームページから、『外局等・地方支部局サイト』に進み、各地方総合通信局のホームページをご参照下さい。
グリーンモチーフは以下の大学、学科の先生方で構成されるチームのご指導のもと完成しました。
- 大阪大学 大学院 工学研究科
- 信州大学 繊維学部 精密機械工学科
- 奈良教育大学 教育学部 化学教室
- 愛媛大学 工学部 応用化学科
